とうつきの備忘録

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郵便料金値上げによる旧料金切手の使い道を考える

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消費増税により2019年10月1日より郵便料金も値上げとなります。それに伴い、これまで使っていた62円切手や82円切手、さらには80円、52円、50円切手たちをどうやって使っていこうかな?という話。

今週のお題「わたしの自由研究」。

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郵便料金が値上がりします

2019年10月1日に行われる消費増税。これに合わせて、郵便料金も値上がりします。

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そのほか、速達やレターパックゆうパックなども値上がりします。

日本郵便のサイト→ 2019年10月1日(火)から郵便料金などが変わります。 - 日本郵便

 

旧料金の切手はどうやって組み合わせよう?

値上がり自体は良いんです。問題は「今まで使っていた切手をどうやって使っていくか」。郵便をそれなりに出す人は、家に買い置きの切手があると思います。手紙好きな私は、可愛いからと買ってあった切手もありますし、母から譲り受けた20年分の年賀状お年玉シートなんかもあったりします。今でも色々組み合わせて使っているのに、ますます「52円切手ってどう組み合わせて何に使ったらいいんだろう…」と悩むことになります。

そこで、「旧料金の切手はどのように使ったらいいのか」「どの組み合わせが一番効率的なのか」を考えてみました。

 

 

はじめに

1.郵便局で交換はNG

まず始めに、「郵便局で現行料金の切手に交換してもらう」は除外します。例えば「82円切手に追加料金を持って行って、84円切手に交換してもらう」というようなパターンです。

切手やはがきを郵便局で交換してもらうこと自体はできるのですが、それには手数料が掛かります。

手持ちの郵便切手を、新料額の郵便切手に交換することはできますか?

→新料額との差額および所定の手数料(郵便切手1枚につき5円)をお支払いいただければ交換することができます。

(例)82円切手1枚を84円切手1枚に交換する場合、新料額との差額2円(84円-82円)+所定の手数料(5円)=7円 をお支払いいただく必要があります。

( 2019年10月1日(火)から郵便料金などが変わります。 - 日本郵便  の「よくあるご質問」欄より)

手数料5円…!勿体なさ過ぎます。82円切手を使って封書を送りたい場合、2円切手を購入して一緒に貼ればいいだけです。交換手数料として5円払うくらいなら、その5円玉で2円切手を2枚買って、封書2通分の不足料金分として封筒に貼った方がよっぽどお得です。そのため「郵便局で交換する」パターンは除きます。

2.換金ショップで換金は△

使わない切手は、チケットショップなどで買い取ってもらう方法もあります。しかし、買い取り価格は高くても90%ほど、バラだと50%なんてこともあって、やはり満額使用することができません。勿体ないと思います。

ただ郵便局の交換と異なり、現金に換えてもらえるのは利点。「切手自体もう使う予定がない!」「それなのに100枚シート単位で家にある!」という場合にはいいかもしれません。

3.少額切手一覧

旧料金の切手を使用するにあたって、不足分を埋めてくれる少額切手が必要となります。

2019年10月1日以降も使用できる少額切手は以下の通りです。

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なお、これまでは3円切手(エゾリス)、30円切手(キタキツネ)もありましたが、新料金へと改定するタイミングに合わせて廃止されてしまうとのこと。残念…。

関連記事→ 3円切手と30円切手が廃止 - とうつきの備忘録

4.使用語句の確認

なお、今回の記事で使用する語句の意味は以下の通りです。

  • 新料金、改定後の料金→2019年10月1日の消費増税後の郵便料金
  • 旧料金→2017年6月から2019年9月までの郵便料金。2017年5月以前の料金のことを含むこともあり
  • 少額切手→はがき料金より小さい額面の切手

 

1章:郵便料金を支払うには~郵便料金を軸に~

では、上に載せた「主な郵便料金」を支払うには、どんな切手を使用すればいいのでしょうか。それぞれベストなものと、それ以外の切手を組み合わせたものをまとめました。

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1-1.ベストなもの

まず、ベストなものとしてはそれぞれ1枚で完結する切手が存在しました。このうち63円、84円、94円、210円は料金改定に伴い新設される金額ですね。

1-2.2019年9月までの切手を使うとき

それ以外の組み合わせとしては、一番右の列に挙げた通りです。太字が、その区分の2019年9月までの料金体系の切手を使用する場合です。それぞれ、旧料金の金額を使用する場合でも1枚の切手を追加すれば事足りるようになっています。ただ2円切手や1円切手は手元にない方も多いと思うので、郵便局等で購入する必要がありますね。

1-3.それ以前の切手を使うとき

さらにそれ以前、2017年5月までの52円切手や、2014年3月までの50円切手と80円切手を使用する場合も考えてみました。それぞれ、貼り付けるのが一番少ない枚数で済む組み合わせを考えています。

例えば、はがき63円を出す場合には、52円切手を使う場合+10円+1円と3枚を、50円切手を使う場合は+10円+2円+1円と4枚を、はがきに貼る必要があります。…4枚!あの狭いはがきの宛名面に4枚貼ることを考えると、なかなかしんどいですね。

これまでは3円切手があったので、50円切手でも+10円+3円の3枚で済んだかもしれないのですが…郵便料金改定と共に3円切手は廃止されてしまうので、4枚貼らざるを得ません。シマリス柄の3円切手廃止は残念です。

封書ははがきに比べて金額が変わった回数が少ない(*1)ので、はがきほどたくさん貼らなくて済みます。2円切手は無くならないので、82円切手も80円切手も対応しやすいですね。

また、定形外郵便(規定内)については、「定形内だと思って84円切手を貼ったのに定形外で120円だった…!」という状況を想像して組み合わせを考えてみたのですが…5枚も貼らないといけないんですね。これまでは30円切手があったのでもっと枚数が少なくても良かったのですが…3円切手と同様に、30円切手も廃止されてしまいます。キタキツネ柄…。

(*1)はがき料金は50円→2014年4月から52円→2017年6月から62円→2019年10月から63円。封書料金は80円→2014年4月から82円→2019年10月から84円。

1-4.まとめ

以上のように、

  • 主な郵便物に関しては、新料金の切手であれば1枚で済む
  • 2019年9月までの旧料金の切手を貼る場合も、2円切手や1円切手を1枚貼るだけで対応できるようになっている
  • 2017年5月以前の52円切手、2014年3月以前の50円切手や80円切手を使う場合は、少額切手をたくさん組み合わせる必要がある
  • たくさんの枚数が必要になったことには、3円切手と30円切手が廃止されることも大きい

といったことがわかりました。また、

  • それぞれどんな少額切手と組み合わせれば送ることができるか

もまとめることができました。

 

2章:旧料金切手を効率的に使うには~旧料金切手を軸に~

「1章.主な郵便料金を支払うには~郵便料金を軸に~」では、2019年10月以降の新料金を軸として、必要な切手の組み合わせを考えました。この章では、旧料金切手を軸として、それぞれ何を送るときに使用したら一番効率がいいのかを考えてみました。

検討方法としては、

  • 旧料金の50円、52円、62円、80円、82円切手について検討
  • 旧料金の切手を最大限に使用し、足りない分を少額切手で補う形で計算
  • 少額切手は一番枚数が少なくて済む組み合わせにする
  • その上で一番枚数が少ない、または組み合わせがすっきりしているものを選び、その旧料金切手を使用しやすい方法を考える

という形で進めます。

検討対象は、

  • 通常はがき 63円
  • 定形内郵便(25g以内) 84円
  • 定形外郵便(50g以内) 120円
  • ゆうメール(150g以内) 180円
  • ゆうパケット(1㎝以内) 250円
  • ゆうパック(都内→都内) 810円

 

の6点です。はがき以外は、すべて一番価格が安いもの(重量が軽い、厚さが薄い、距離が短いもの)のみを対象としています。全部考えていたら終わらないと思ったので…。

 

 

2-1.50円切手

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50円切手を使用する場合、対象6点を送るのに必要な枚数は上図のようになります。ともかく必要枚数が多い!1章でも述べましたが、はがきを送るのに4枚は宛名面が狭くなり過ぎです…。

50円切手は定形外郵便(規格内50g以内)か、ゆうパケット(1㎝以内)を送る際に使用するといいのかと思いました。前者は120円と50円×2+20円×1と3枚で比較的すっきり、後者は5枚と必要枚数は多いもののすべて50円切手で完結するのでまだすっきり見えるのではないでしょうか。

 

2-2.52円切手

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52円切手を使用する場合、対象6点を送るのに必要な枚数は上の通り。50円切手と比べて、はがきや定形内郵便を送る枚数は少なくなっていますが、ゆうメールとゆうパケットでは逆に枚数が増えており、ゆうパックでは同数となっています。50円切手よりは額面は大きいものの、2円という端数を埋めるために必要枚数が多くなっています。50円切手よりも使い勝手は悪そうですね…。

そんな52円切手は、やはり通常はがきを出すために+10円×1+1円×1枚の合計3枚で使用するのが一番良さそうです。懸賞はがきなど、見た目が気にならないときに使いたいですね。

 

2-3.62円切手

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次は62円切手です。目立つのは定形外郵便(120円)を送るときに必要な追加切手の種類!5種類5枚を貼りつける必要があります。52円切手でも5枚必要ですが、この場合52円×2+10円+5円+1円と4種類5枚だったんですね。異なる種類のものを5枚貼る方がぐちゃぐちゃ感は増すので、62円切手を組み合わせて定形外郵便を出すのはやめた方がよさそうです。

そんな62円切手は、1円切手を組み合わせて通常はがきを出すときに使うほか、ゆうパケットを出すときにも便利そうです。ゆうパックも何気に端数が少なくなっていてよさそうですね。

 

2-4.80円切手

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表を作ってみたら万能だった80円切手。何を送るにも使いやすいですね。追加する少額切手も1種類だけですし、額面の大きさから枚数も少なくなってすっきりです。

額面の関係から送れない(ことはないけれど超過分17円が無駄になってしまう)通常はがき以外は何に使ってもいいと思います。お年玉年賀シートで80円切手を持っている方は、この料金体系のうちにどんどん使ったほうがいいかもしれません。

 

2-5.82円切手

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80円切手の優秀さに比べて82円切手は何なんだ…と思ってしまいます。特に定形外郵便(120円)の6枚ですね。82円切手を使って定形外郵便を出すのは絶対にやめようと思いました。

2円切手を足して通常はがき(84円)を出すのがベストですね。ゆうパケットゆうパックを出すにもいいですが、80円切手の方がすっきりします。

 

2-6.まとめ

5種類の旧料金切手について見てきました。それぞれの切手で使用するとよい使い道をまとめると

  • 50円切手→50円×2+20円で定形外郵便(規格内50g以内)、50円×5枚でゆうパケット(1㎝以内)
  • 52円切手→52円+10円+1円で通常はがき
  • 62円切手→62円+1円で通常はがき、62円×4+2円でゆうパケット(1㎝以内)
  • 80円切手→定形内郵便(25g以内)、定形外郵便(50g以内)、ゆうメール(150g以内)、ゆうパケット(1㎝以内)、ゆうパック(都内→都内)のすべてで使いやすい
  • 82円切手→82円+1円で定形内郵便、82円×3+2円×2でゆうパケット(1㎝以内)

といった形になりました。

 

まとめ

以上のように、旧料金切手については

  • 新料金にするための不足分は、調べた範囲では少額切手を1枚追加するだけでOK
  • ただし、2017年6月以前の旧料金の切手については、多くの切手を組み合わせないとはがき、封書(定形内郵便)が送れないことがある
  • 定形外郵便やゆうパケットなどにまで目を向ければ、効率的な組み合わせができるものもある
  • しかし予想以上に切手の種類・枚数が必要な非効率的組み合わせもあり、事前に組み合わせを考えた方がよい
  • 調べたなかでは「3円切手や30円切手があるならもっと効率的な組み合わせとなった」ものも多くある。その組み合わせで利用したいことが今から分かっているなら、在庫があるうちに購入しておいた方がよい
  • 80円切手の万能さはすごい

といったことがわかりました。新料金となっても旧料金切手が使えなくなるわけではないので、慌てる必要はありません。しかしより効率的に、また見映えよく使うためには今ある切手の使い道を考えてみた方がいいかもしれません。

 

おわりに

もともと郵便料金改訂に関する記事を書きたいと思っていたのですが、今週のお題が「わたしの自由研究」ということで、これに絡めて書きました。なので、かなり長文ですし、ちょっとレポート風です。表を除いた文章だけで5000字あります…疲れた笑。

色々なパターンを考えるのは面倒でしたが、やり出すと止まらない&凝り性な性格なため頑張ってしまいました。

また、今後自分で旧料金切手を使用する際に参考にしたい、という思いもありました。旧料金の切手はまだまだ家にあります。色々と組み合わせながら使っていきたいと思います。

以上で土曜日の半日を費やして考えた自由研究を終わります。

 

 

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